借金は悪であるのか否か

ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ

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企業が成長していくには資源が必要になります。資源とは皆さんの会社が提供している商品やサービスの価値の礎です。その価値を提供する上で、営業や製造、総務や事務を行うヒトが必要であり、事業を運営していく上ではカネが必要になります。これにジョウホウが加わり、これらが事業の資源となっています。

 

無形であっても有形であっても提供するモノがなければ事業は出来ませんが、ヒトが育ち成長していく事によって企業の成長スピードや効率があがり、結果として利益率が向上していきます。

入れ替わり立ち代わりスタッフが替わる企業では、その度に1から教育しなければならず効率はいつまで経っても改善しませんし、教育する側も不効率な業務になってしまいます。

無借金経営が優良企業と言うのは本当か?

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「うちの会社は無借金経営だから優良企業だ」とおっしゃる社長様が稀にいらっしゃいますが、無借金経営が優良であるとすると、借金経営は劣悪なのでしょうか?

 

これは一概にそうとは限りません。

では、なぜ企業は借金するのでしょうか?

 

これは状況によっていくつか考えられますが、大きく分けて運転資金と投資資金に分けられます。

運転資本を理解して資金を上手に使う

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運転資金とは簡単に言うと事業を行っていく上で必要となる資金の事です。商品を作るために原料を買う資金であったり、従業員に支払うお給料であったり、事務所や光熱費など黙っていても事業を行う上で必要となる資金です。

 

これらを支払うためには商品やサービスを提供し売り上げを立てて資金を調達しますが、ここで大事なのはおカネには必ずジカンの軸が絡むという事です。

 

商品を作り、売上を獲得するためには、まず、原料を調達しなければなりません。原料を加工し、実際に商売になるのは、当然ですが商品を作った後になります。原料を調達した段階でおカネを支払うとすると、商品を売ってその代金を頂くまでの間には時間の差が生まれます。

 

いくら利益率が高い商品やサービスであったとしても、その一連の取引だけを考えれば、一時的に資金がショートしてしまいます。そのタイムラグを埋めるために短期的におカネを借りる場合があります。

投資資金を上手に使って成長スピードを上げる

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また、ベンチャー企業においては、起業直後はサービス提供が出来ない場合が多いので、ある一定の売上に達するまでには売上と支払いのバランスが逆転したりします。従って、軌道に乗るまでの運転資金を賄うために融資や投資を受けたりします。

 

一方、起業の場合と似ていますが、企業が新規のサービスを提供しようとしたり、事業を拡大させようとしたりする場合には一時的に資金が必要になります。これらが投資資金です。これもベンチャーの場合と同じで、手持ちのおカネだけで賄おうとすれば、規模やスピードに制限が掛かります。

企業の資源は寝たきりにしてはダメ

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このように借金をするというのはただ単純に支払うおカネを借りるという事だけではなく、時間との関りが大きく、ひいては事業の成長スピードにも影響を及ぼします。

 

従って、借金経営は必ずしも悪いという事ではなく、しっかりと裏付けのある事業計画を元にして借りるのであれば、むしろ優良企業であると言えるのではないでしょうか。

 

逆に、無借金で資金が潤沢にある企業であっても、その資金を有効に利用することなく、銀行口座に寝かせているだけであれば、昨今の金利では増えても微々たるものですから、基準をどう設定するかにもよりますが、決して優良企業とは言えないのかも知れません。

 

おカネだけではなく、ヒトやモノ(商品やサービス)、ジョウホウも持っているだけではダメで使ってナンボ、動かして活用しなければ意味がありません。