「和食と認知症予防」をテーマにセミナーを開催しました!

多発する高齢者による交通事故

高齢者と運転免許01_SLP

当記事は2016年に依頼を受け自動車教習所にて開催した認知症予防のためのセミナーです。昨今、高齢者による交通事故が多く取沙汰されていることに警鐘を鳴らすとともに、日々の生活習慣によって認知症は食い止めることが出来るということを知って頂きたいと思い改めて掲載させて頂きます。

 

4人に1人が65歳以上の高齢者となった日本の人口ピラミッド。75歳以上の方で運転免許証を保有している方は3人に1人だそうで、現在では70歳以上の方が免許更新する際には「高齢者講習」を、75歳以上の方は更に認知機能検査を受講しないと免許が更新できない仕組みになっています(警視庁WEBサイトより)。

 

それでもまだ75歳以上の運転者による死亡事故は年々増加傾向にあるそうです。では、なぜ免許更新時による体制が強化しているにも関わらず高齢者による交通事故は減少しないのでしょうか?

それは認知機能の低下(認知症)の特性と関係があります。

最近物忘れがひどくなったのはもしかして認知症?

認知症って何_SLP

「最近、物忘れがひどくなった」

「久々に会う知人の名前が出て来ない」

「昨日の晩飯の献立が思い出せない」

こんなことが頻発すると「もしかして認知症?」などと自分を疑ってしまう方も少なくないでしょう。然しながらご安心ください。そんな心配をしているあなたは認知症ではありません。認知症の方は自分がもしかしたら認知症であるかもと疑うということすらしないそうです。

 

では、「認知症」とは何でしょうか?

一般的には、「いったん完成された知能が徐々に低下していくこと」を認知症と呼ぶそうで、60代前半までに発症すると若年性認知症、それ以降だと老年性認知症と呼ぶそうです。認知症にはよく耳にするアルツハイマー型というものの他にも、脳血管性、びまん性レビー小体型などいくつか種類があるそうですが、約半分はアルツハイマー型だそうです。

認知用は予防できる05_SLP

ここで大事なのは、認知症は突然症状が悪化するというよりは徐々に進行していくものであり、アルツハイマー型の場合には20~30年かけて進行していくのが特徴です。

 

急に心配になってしまった方もいらっしゃるかも知れませんがご安心ください。認知症治療は完治させることは難しくても症状を進行させないことは出来るものです。また、病院の物忘れ外来にいらっしゃる方の60-65%は正常な方、30%程度が軽度の認知機能低下、5%が初期のアルツハイマー型だそうで、外来にいらっしゃった方のほとんどは特段問題なく、初期症状の方においても投薬などの治療によって症状の進行を食い止めることが出来るそうです。

 

では認知症が発症する人としない人では何が違うのでしょうか?

認知症は予防できる

認知症を引き起こす主な要因は、運動不足、飲酒、喫煙などから高血圧症、肥満、うつや脂質異常などさまざまあるようですが、中でも運動不足、飲酒、喫煙、食生活や咀嚼不全などの生活習慣が大きく関わっています。

認知症を引き起こす原因_SLP

従って「認知症は予防できる」の問いに対する答えは「予防できる」ということになります。認知症を疑ったり心配していたりする方はまずは「生活習慣を変える」ことから始めてみてはいかがでしょうか?

 

セミナーでは改善のために「今から出来る5つのこと」として、

1.運 動

2.栄 養

3.ストレスフリー

4.脳トレ

5.医 療

を挙げさせて頂きました。

体も脳も食べ物で出来ている_SLP

今回はセミナーのタイトルにもなっている「和食」に関連する部分をご紹介させて頂きます。

 

ご存知のように認知症は脳の障害によって引き起こされます。脳みそは何で出来ていると思いますか?当然の事ですが私たちの体も脳も食べ物によって作られています。中でも脳のほとんどは脂肪とタンパク質で構成されています。

 

「糖質ダイエット」とか「太るから甘いものは食べない」とか、適度に取り組む事は悪いことではありませんが、度を過ぎてしまうと体の様々な部分で障害が出てきます。特に脳は脂肪とタンパク質で出来ておりますので適度に良質な油やたんぱく質を摂ることは必須です。取らないとどうなるかというと、脳細胞が死滅していく速度が新たに脳細胞を生成する速度を上回るので…、分かりますよね。

バランスがよく健康的な食生活_SLP

少し話題を変えましょう。

人間の歯は何本ありますか? 抜け落ちていなければ前歯奥歯合わせて32本です。内訳は、

  • 肉や魚をかみ砕く犬歯が4本
  • 野菜類を細かくする門歯が8本
  • 雑穀類を磨り潰す臼歯が20本

比率で言うと、犬歯が12.5%、門歯が25%、臼歯が62.5%です。

1汁3菜という言葉を聞いたことがあるでしょう。最近では食生活も欧米化によって私たちの食卓に載るいわゆる和食も随分と変化してきておりますが、昔ながらの1汁3菜は人間の歯の割合ととても密接に関係しています。

穀物や根菜類を主に沢山の野菜を摂り、魚など動物性のものは僅かに頂くのが1汁3菜の基本です。栄養学的には少々タンパク質の摂取量が少ないので、これがベターですとは言えませんが、先人たちが培ってきた食文化はとても理にかなっていたのだなあと感心させられます。

ストレスフリー_SLP

更に和食材は「よく噛む」という動作が入ります。噛むことで、消化吸収を良くし、あごや歯を丈夫にして胃腸を健全にする効果があります。結果として、顔の筋肉が発達し表情が豊かになる、腸の血液を良くし記憶力や思考力を高め、過食が抑えられるために肥満を防止してくれます。「噛むこと」って重要ですね。

 

更に認知症予防と関連付けるとすれば、唾液酵素が有害物質の害を抑え、がんや老化を予防し、唾液の分泌によって若返りホルモンのパロチンが増え老化防止にもつながる効果があるそうです。 如何でしょうか?

 

「今から出来る5つのこと」のいくつかは和食中心の食生活にする事でクリア出来そうですね。

次世代に繋いでいきたい大切な習慣

ダイエット01-1_SLP

過度なダイエットは体に負担をかけるばかりではなく、ゆっくりと皆さんの脳細胞をも蝕んでいきます。何事もやり過ぎはダメです。

 

生活習慣は欧米化によって大きく変化しました。これに伴い、食生活にも大きな変化が訪れました。時代に合わせて変化するのは大事です。便利になるのと同様に利用できるものは利用したほうが良いですし、変化できるものは変化していったほうが効率は良くなります。然しながらその代償に失うものがあるという事をしっかりと認識しておかなければなりません。

 

高齢者による事故、出来ればゼロになって欲しいと願うばかりです。これは事故の当事者だけではなく、家族にとっても失うものが大きいからです。便利な世の中であることは私たちの生活習慣を変え、より幸せになるためのものです。

 

もし、ご家族がサポートできるのであれば無理に免許の更新はしなくて済むようにしっかりと向き合って家族会議を開く事をお勧めします。また、自分自身の将来のためにも日頃から出来ることは生活習慣の改善です。中でも、私たちの体を構成している食べ物、「食」に関する改善はすぐにでも取り組めると思います。日本が抱える高齢化社会はまだ始まったばかりです。人生100年と言われる時代に、心も体も健康でいられるようにまずは小さな一歩から取り組んでみてはいかがでしょうか?

Smile Link Partnersでは「食」に関するセミナーも随時承っております。
今回のような社会貢献活動にも食を通して積極的に取り組んでおりますので、ご興味のある企業・団体様がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。